小学校3・4年生になると「中学受験する?」という声がちらほら出始めます。
教育熱心な保護者の方なら「中学受験」について一度は検討したことがあるのではないでしょうか。
今回は、そのお悩みに塾長の見解として私なりにお話したいと思います。





① はじめに


まず、今から中学受験について語る前に、私の自己紹介をします。

私は大手塾で13年勤務しうち5年は塾長も経験しました。個人塾で2年勤務後、現在開業3年目の塾長です。私が中学受験に携わっていた期間は6年間ですので、ある程度は中学受験について語れる経験値だと思います。

今から話す内容はあくまでも私の意見ですが、参考にしていただけると幸いです。




② 中学受験は必要?費用は?


では、結論から言いましょう。

中学受験できる家庭環境であるなら、全員受験するべきだと考えています


地域にもよりますが、現在はまだシングルマザーや年収400~500万円前後の家庭に対して、私立中学の学費が無償化になるなどの待遇はありません。このボリュームゾーンが中学受験できない理由のほとんどは「金銭的に厳しい」からではないでしょうか。

しかし、最近は公立の中高一貫の中学校も多数出ていますので、諦めずに探してみて下さい。

ただ、どちらにしても塾代は非常に高いです!!
私が働いていた大手塾では、通常の授業料で月3万以上、講習会は月10万以上です。ほとんどの大手塾はだいたい同じ授業料ですので、なかなか普通の家庭では厳しいです。




③ (理由1)能力を伸ばす機会

では、なぜ中学受験すべきだと考えているのかをご説明します。

理由は2つ!

1つ目は優等生解答になってしまいますが、勉強する機会を増やすことで、子供の能力は上がるからです。

中学受験の勉強はかなり特殊です。
小学生が学校で学習する範囲を超えて、中学3年生くらいまでの内容を覚えていかなければなりません。これはもはや至難の技!

だから、中学受験するなら最低4年生からスタートしておかなければいけない!と言われているのです。
小5・6からスタートしても、暗記しきれず、良い中学校を受験できません。

とにかく早く始める!!

ここが大きなポイントになります。


ですが、例えスタートが遅れたとしても、その子の能力は確実に上がります。
学校の学習以外、何もしていない子と比べると効果は歴然です!

だからこそ、受験するにしろ、しないにしろ、勉強はした方が良いのです。

さらに、勉強を継続するには目標が必要です。そうなれば、○○中学校にいこう!と目指すものがあった方がやり甲斐がありますよね。そこから、受験してみようかな?というのでもアリだと思います。


もう一つ付け加えると、高校受験をする際に必要となる能力は9教科です。
「国・数・英・理・社・音・保体・技家・美」の総合点が内申点として、子どもの持ち点となります。つまり、勉強以外の要素が強すぎることが難点なのです。

中学受験のようにただ学力をつけるということ以外にやるべきことが増えます。
それはやはり子供にとっては負担になってのしかかるのです。

勉強が嫌い!という子供ほど中学受験をさせてあげる方が楽なのかもしれませんよ。
ただし、勉強よりも体を動かす事が好きというお子さんには公立の中学や高校が合っているかもしれませんね。

※ただし、私立高校の入試には5教科(国・数・英・理・社)だけで見てくれるところがほとんどです。運動や芸術的な事が苦手であれば、私立の高校受験も検討してみて下さい。




④ (理由2)コントロール可能


どちらかというと、こちらの理由が私の本音になるのですが、中学受験をしないという事は、高校受験をすることになります。


親として、どちらが楽だと思いますか?


私は中学受験だと思っています。


なぜなら、小6の子供は比較的 親がコントロールしやすいからです。
これが中3の高校受験となると、身体も精神的にも大きく成長しますし、反抗期と重なることで親がコントロールできなくなります。


これは、成長段階において当たり前に起こることではありますが、受験という試練を親子で乗り越える時には、とても苦労します。


全く言うことを聞かない。
話もしない。
スマホで友達とLINEしたりゲームばかりしていて、部屋から出てこない。
あっという間に成績が下がる。

こんな状況です。


スマホの普及は受験生にとってダメージでしかありません。あれほど強すぎる刺激を与える道具(おもちゃ)はありません。親が気が付いた頃にはスマホ中毒になっていますから。
それに気がつく子は、伸びるんですけどね。誘惑に勝てる中3生はほぼいないと思っておきましょう。



⑤ まとめ

こどもの将来が心配。だから取り合えず今できることはしてあげたい。

とにかく子供を良い大学に入れたい!
と思うのなら、中学受験をさせてあげてください。それが親の敷いたレールでも子供の将来にとっては有益になることは間違いありません。


ただ、無理強いは逆効果です。

本当に嫌がった時は、「高校受験の方が英語も家庭科も美術も体育も技術も、入試には全部必要になるけど大丈夫??」と冷静に教えてあげて下さい。

それでも高校受験する!というなら、そうさせてあげましょう。
だって子供の人生ですから…。


遅かれ早かれ、みんな一度は受験と向き合う時が来ます。
その時期を選ぶことは子供の人生にとって大きな選択です。だからこそ、「なんとなく中学受験は辛そうだから、やめておこう」と流すのではなく、本気で家族会議をしてみてください。